久々の更新です。1ヶ月以上も書いていなかった。
運命の12連戦を迎え、多少の期待は抱いていた。でも相変わらずの勝負弱さ。私が実質目を背けたのは最初の横浜2連戦で連敗した時。競った展開で福原が出て行った。そこで捕手の嶺井に一発を食らう。そこでブチッと音が聞こえた。チームを支えたセットアッパーが安牌とも言える選手に打たれる。福原を責めるのではなく、中継ぎ一人育てられないベンチに無性に腹が立った。
そして次の読売戦に敗戦。その次の試合からは一切中継を見ていない。
あまりにもアホくさくて、はっきり言ってタイガースから距離を置こうと真剣に考えたんだ。
でも、それが出来ない悲しさ。虎が染み込んでいる。
和田前監督は「攻め切れない」監督。攻撃の面でも守りでも。常に保険を掛けている。これではここイチでのエネルギーは沸き起こらない。攻撃よりも特にデフェンスに於いて、攻め切る判断が重要だ。
CS1stステージの3戦目。金本新監督が解説で来ていた。もう後がない試合。1点ビハインドで点を取られたら終わりに近い局面だった。それでも一三塁の場面でのシフトはセカンドゲッツー。しきりに金本は前に守るべきだと力説した。私もその通りだと思う。長いシーズンの1試合ならゲッツー狙いでいい。だが、1点でそのシーズンが終わってしまう場面では前進守備が正解だと思う。少し弱い打球なら打者走者を殺せずに追加点を与えてしまう事になるからだ。和田はゲッツーシフトを敷き続ける。そして2点目3点目と取られる。これが攻め切れない和田野球を象徴していた。
別の試合での金本の解説。一死二三塁で主砲が出てきた場面だった。ベンチからの指示で塁を埋めるべきだと金本は主張した。だがベンチは指示を出さず、バッテリーが勝負して点を取られた。
またこんな場面があった。広島戦で一三塁。鶴岡が前に出て内野にサインを送る。投手は高宮。鶴岡は投手に投げて、ピッチャーカットで三塁ランナーがホームに帰るのを防ぐ。だが高宮が反射的にしゃがんでしまい、ホームスチールを許してしまう。緩い。
金本新監督は会見の中で1プレーの厳しさを徹底させると語った。解説を聞いていても、ディフェンスを重要視する野球観が見て取れた。投手の事は判らないとハッキリ言う姿勢もいい。もちろんこれからは勉強するだろうが、信頼の置けるコーチを起用するだろう。
引き締まった表情には固い決意が伺えた。私はこの受諾の判断は良かったと思う。本人の心の中にはまだ早いとの思いが潜んでいただろう。でも、監督をやりたい思いがあるのなら受けるべきだった。チャンスなんて二度在るとは限らない。いや、一度目のない人に二度はない。
南球団社長が退任し、四藤さんが後任だそうだ。これも金本新監督を迎えてイチから立て直す決意が見えて良いと思う。どこまで阪神球団が徹底出来るかは疑問だが、並々ならぬ決意は見えると思う。真弓・和田と都合のいい監督を据えていた球団にしては、立て直しへの意気込みは感じられる。
OBの再就職先となっていたコーチ職が本当のプロで固められると信じたい。相当練習量が増えると思う。そこで潰れて行く選手は、それで仕方がない。
ただ、これだけは言える。監督で客は呼べない。客が呼べるのは強くて面白いチームだけだ。それは金本監督も重々解っていると思う。
また、少し興味が湧いたのかもね。