いよいよ明後日から公式戦ですね。待ちに待った戦いが始まりますが、例年に比べるとあまり力が入っていません。半年以上にも渡る長期間の戦いです。開幕から力を入れ過ぎるのもね。
昨年は思いもしなかった日本シリーズへの進出でした。短期決戦に弱い虎。ファンばかりではなく多くの野球ファンにも衆知の事実とも言えました。そのタイガースが日本一に近づいたのだからビックリした。本当にビックリしました。今年は昨年よりは地力がついています。だから長い戦いになる。最初から力を入れ過ぎてもオーバーヒートするから。
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前回はパリーグを占ってみたが、今回はセリーグです。私はタイガースファンなのでもちろんフラットには見られないです。そのへんはあしからず。
まずは昨年3連覇を達成した讀賣からです。やっぱりペナントの中心に予想する方が多いですね。大きな変更点は阿部を捕手から一塁手に転向させたことです。功労者である阿部の選手生命を延ばす為の処置だと思います。が、これは一人の選手の守備位置の移動にとどまらない影響を及ぼす。
ここ数年の原野球の黄金期は4番・捕手・阿部がもたらした。この最大のストロングポイントを手放したのだ。捕手というポジションは一番打撃の弱い選手が通常入る。多くのチームを見てもそうだ。それが打線の中心に座るのだから破壊力は格段に上がる。小林や相川が幾ら打っても阿部の怖さには及ばない。対戦する側にとっては、打線にほぼ打ち取れるバッターが2人いる打線と1人では天地の差。今年の讀賣打線には得点力不足が付きまとうだろう。打順を変更して刺激を与えたり、原監督の言葉で叱咤したりしても、それでは到底補えない。それにセペダ・アンダーソン以外に外国人野手を獲得していないのも編成上の大きなミスだと思う。
じゃ、投手陣を含めた守りで逃げ切れるかと考えても非常に心許ない。左のエース2枚は峠を越えた感が強い。大竹は10勝10敗の投手だし、新外国人投手もどうだろう。右のマイコラスを見たが全く肘が使えない。あの投げ方で日本で活躍した投手は見たことがない。聞くところによるとマシソンも不調だとか。
讀賣ファンに追い討ちを掛けるようだが、このチームの最大の弱みは伸び盛りの選手が見当たらないこと。大田や橋本が該当するのだろうが、大田は故障離脱し橋本はあまり話題にならない。坂本の年齢は若いがレギュラーになってすでに数シーズンが経つ。肉体改造でもしない限り大きな上積みは見込めないだろう。菅野はまだ3年目だがすでに大エースの扱いで2年目で故障している点も気になる。
成長は大きな塊になって予想も出来ないエネルギーを生む事がある。
表面上は目新しい補強もなく何ら変わっていないように見えるタイガース。だが、あの大人しい和田監督が自分のやりたい野球を貫こうとするほど手ごたえを感じている。選手たちが力をつけているのだ。
広島はエルドラッドの故障が痛い。彼が昨年並に活躍が出来るようなら優勝の一番手に来ていた。
今年のセリーグは混戦だ。戦力だけ考えれば讀賣は3番手あたり。でも彼らには桁はずれの経験値がある。これを加味してG・T・Cの三つ巴と見ます。中日以外はどのチームにもCSへ進出する可能性があると思います。
先は長いのであまり気負わずに行きましょう。
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